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2016.04.02

AirDropの仕組みを分かりやすく説明します

AirDrop(エアー ドロップ)とは、Wi-FiとBluetoothを用いながら、ピアツーピア(PtoP,P2P)方式で接続されるローカルネットワーク構築機能……なんのこっちゃ?

ネットワーク用語を乱発してもさっぱりですので、コンピュータネットワークでのやりとりを、カードゲームのカード交換に例えてみましょう。『カード』が、AirDropでやりとりしたいデータの例えです。

ちなみに「AirDropとはそもそもなんじゃ?」という人は、こちらのエントリーをご覧ください。

カード交換するために、わざわざ……

カードゲームのカードを交換するとき、ゲームしている子供本人たちが交換し合うこと、これがピアツーピア方式です。

至って当たり前の話ですね。ゲームしている子供達は、すぐ目の前にいるのですから。でもコンピュータの世界では、この当たり前のことがまかり通らないのです。

ピアツーピア方式と比較する仕組みとして、よく、クライアントサーバー方式というのが上げられます。

これをカード交換に例えると、カード交換を大人にやってもらうということ。

A君からB君にカードを手渡したいとき、なぜか、大人に「このカードをB君に渡していい?」と聞いて、許可をもらいます。さらにカードを手渡すにも大人から渡さねばならない。A君からB君に直接カードを渡すことはできません。たとえ、目の前にB君がいても、大人経由でカードを渡さねばならないのです。大変回りくどいですね。しかも、大人が忙しいと後回しにされてしまう始末です。

コンピュータに話を戻すと……

写真をパソコンに転送するとき、目の前にパソコンがあって起動もされているのに、スマホからメール添付で送るような操作。あるいは、ドロップボックスにアップする操作。これが、クライアントサーバー方式の操作です。メールサーバーやドロップボックスがパンクしていると、データ受信に時間がかかります。

これに対して、iPhoneとMacならば、AirDropでデータ送信できます。これがピアツーピア方式。端末同士を直接繋いでいるので、サーバーや回線がパンクしているなどということはありません。まぁAirDropの場合、検出が遅いというのはありますが(^^; その対処法はこちらへ

操作性や速度がぜんぜん違うのがおわかりでしょうか?

開発者事情をいえば、ネットワークの負荷もぜんぜん違うのです。

もちろん、ピアツーピアにしてもクライアントサーバーにしても、それぞれのメリット・デメリットはあります。どちらがいい、という話ではありません。だから適材適所で使うべきですし、ハイブリットして使う場合もあります。

例えばSkypeは、ハイブリット・ピアツーピア

例えばネット電話のSkypeは、基本的にピアツーピア方式です。ユーザー同士のパソコンを直接繋いで会話やチャットができるわけですね。

もしこれを、クライアントサーバー方式でやろうと思ったら、世界中の膨大な音声データの受け渡しだけでパンクしてしまうことでしょう。回線もコンピュータも何もかも。

ですがこのSkype、一部、クライアントサーバー方式も使っています。それはID管理。

ID管理をピアツーピアで行おうとしたら、分散しすぎてしまい管理しきれなくなってしまうのです。

例えるなら、広大な牧場に、無数に放たれた牛のようなもの。「1023番の牛はどこにいった!?」と聞かれても、もはや探し出せません。だから牛の名簿が必要になるのです。

この場合、牛がクライアント端末、名簿がサーバーというわけ。ネットという無限の牧場に、牛という無数のIDを管理するためには、一元管理できるクライアントサーバー方式が必要なのです。

というわけでSkypeは、正確にはハイブリット・ピアツーピア方式。音声データという巨大なデータはパソコン同士で直接やりとりできるようにして、ID管理などはサーバーが持っているというわけです。

AirDropは、繋がらない・重いときに真価を発揮

ピアツーピアは、ファイル共有サイトなどが原因で悪名馳せましたが、ピアツーピア自体は悪くないのです。上記の通り、データの一元管理が不得手というだけの話で、そこを悪用した人間が悪いのですね。

ちなみにファイル共有サイトの問題点は、著作権情報を一元管理できなかったのが最大の問題でした。意図してたのかそうでないのかまでは知りませんが(^^; いまはこれを、Skypeのようなハイブリット・ピアツーピアにしてサービス提供しているようです。

そんなわけで、AirDropの仕組みは、このピアツーピアが使われています。

この真価を発揮するシーンとは、繋がらないときと、重いときです。

通信事情により繋がらないときのデータ互換に、AirDropは便利。電波が届かない新幹線とかトンネルとか海外とかでも、iPhoneからMacに送ることは可能です。

動画や音声など、重いファイルをいちいちネットにアップしていては、キャリアもサーバーも大変。であれば、目の前にiPhoneもiPadもMacもあるのだから、直接繋いでデータ渡せばいいじゃん、という発想です。

まぁ端的にいえば──ガラケーの赤外線通信ですわな(^^; 赤外線通信をもっとパワフルにした、それがAirDropというわけ。

以上、AirDropの仕組みについてでしたが、分かりやすかったなら幸いです♪

カテゴリー:iPadの使い方

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