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2016.03.26

動画:iPad Proを液タブ化 & Apple Pencilでクリスタに描く!

※2017年11月に待望のiPad版クリスタが登場しました!

iPad版クリスタのレビューは下記をご参照ください。

>> iPad Proに最適化されたCLIP STUDIO PAINTがすごい!まずはじめにやることは?

このエントリーではPC版クリスタを使っておりますが、『iPad Pro液タブ化』のデモとしてご一読ください。現在はiPad版クリスタを使ったほうがよいと思います。

iPad Proを液晶タブレット化して、CLIP STUDIO PAINT(以下、クリスタ)を使う。

やり方は前から知っていましたが「どうせ、描画遅延して使い物にならないでしょ」と思って試さないまま数ヶ月。

ふと思い立って試してみたら……感涙モノでした(ToT)

iPadとApple Pencilを購入してから、なんと無為な時間を過ごしていたのかと後悔するほど。

もっとも後悔することは、ワコムの13インチ液タブはまったくの不要品になったことですが……(ToT)

ということで今回は、iPad Proを液タブ化してクリスタを使う方法と、Apple Pencilで描く使用感をレビュってみたいと思います!

iPad Proを液タブ化して、Apple Pencilでクリスタに描く!

iPad Proを液タブ化して、Apple Pencilでクリスタに描画してみたのが下記動画!

めっちゃスムーズなんです! しかもデュアルモニターにもなるので、各種パネルは別画面に表示できます。作画資料なんかも別画面表示。

別画面はマウスで操作する必要がありますが、マウスとApple Pencilの使い分けは、まったく違和感ありませんでした。Apple Pencilを持ちながらマウス操作もできますし。

そしてiPad Proは、描画領域として占有できる優れもの。まさにキャンバス!

ということで以下、接続方法や使用感を詳しくお話していきましょう。

まず、iPad Proを液晶タブレット化するメリットを再確認

デュアルディスプレイで描画できる

モニターがデュアル化すれば、上記動画のように、レイヤーパネルやブラシパネルなど、各種パネルを展開しっぱなしにできます。もちろん作画資料も。必然的にiPad Proの描画領域が増えるわけです。

ぼくの場合、描画領域は12.9インチあれば十分。新型iPad Pro 9.7インチでもいいかもしれません。

ただし12.9インチで十分というのは、描画領域として12.9インチを占有できる場合です。各種パネル展開をすると、描画領域がめっきり減ります。せっかくの12.9インチなのに、使える領域は7.9インチ──つまりiPad mini程度しかない感じ。

iPad Proをデュアルディスプレイ化できれば、これらの悩みがまるっと解決できます。

マウスが使える

ぼくはプロ絵師ではありませんので、普段はもっぱらマウス操作。なのでパネル作業は使い慣れてるマウスのほうが早いんですよね。なにせぼくのマウス、ボタンが7つもあるし。

レイヤーを入れ替えたり、レイヤーモードを変更したり、こういうときにマウスが重宝します。

無論、iPad Pro単体ではマウスが使えないわけです。

物理キーボードも使える

iPad Proにもキーボードをジョイントできるものの、Appleサマの機能制限がありますからね。もっと自由にキーボードを使いたいというのに。そこで液タブ化なのです。

アプリ毎の慣れ親しんだショートカットも使えますし、物理キーの打鍵感はやっぱり正確無比ですし。

なんといっても矢印キーが使えるのが良い! 切り取った絵の微妙な配置決めには、やっぱり矢印キーですよね。

Macのアプリが使いたい放題!

そしてこれこそが最大の魅力!

iPad Pro用のお絵かきアプリは、どれもそれなりにいいんですが、どうしてもPCの操作性に及ばないというか、かゆいところに手が届かないんですよね。

ぼくは、試してはイマイチ、試しては役不足──という苦い経験をしてきましたが、皆さんはいかが?

そんなお悩みとはもうオサラバなのです!

だって、iPad Proが液タブ化するのですから!!

プロ御用達の、あの、クリスタが使えるのですから!!

Photoshopだってillustratorだって、iPad用購入ナシで使いたい放題ですよ!!!

逆にiPad Proを液タブ化することによるデメリットは?

唯一のデメリットとしては、タッチ操作に制限がかかることですね。

タッチ操作はiPad Proの大きな魅力なので残念ではありますが、ただこれは、iPad Proの問題ではなくアプリ側の問題なのでいかんともしがたいのです。

つまり、アプリ側がタッチ操作に対応していないんですね。PCアプリだから当たり前だけど。

指で操作できるのは、拡大縮小程度でしょう。のちほど動画にてご覧頂きますが。

画面移動や回転は、ショートカットキーとApple Pencilのペン先で行います。つまり、板タブレットや液晶タブレットの操作方法と同じ、ということですね。

板タブ・液タブの操作性と全く同じで、プラスアルファ拡大縮小は指でできる、と考えたらいいと思います。ワコムのタッチ操作はまったく使えませんからねぇ。アレよりはぜんぜんマシです。

いよいよ液タブ化する方法を披露!

さて、iPad Proを液タブ化するのに使うアプリはこちら!

Astropad(アストロパッド)

英語アプリですが、設定はそんなに多くないので、英単語をググれば問題はないと思います。言語の壁を突破してでも使いたい、凄アプリです。

お値段はお高めですが、これに見合う価値は十分あります。

接続方法は至って簡単

MacとiPad ProにAstropadをインストールして、あとは両Astropadを起動するだけ。

驚くほどあっさり接続されます。

MacとiPad Proが同じWi-Fiで繋がっていれば、両Astropadを起動するだけで、無線で自動認識されます。ですが時間がかかることもあるので、ぼくはUSBによる有線接続を常用しています。充電時に使うライトニングケーブルのことですね。

ライトニングケーブルでUSB接続しておけばすぐ認識されます。それと、お絵かきするには無線だとさすがに描画遅延が気になるので、こういう意味でも有線接続のほうがいいでしょう。

ちなみにワコムの液タブは、ぶっとい配線が4本もありますからね(ToT) タブレット側は1つのコネクタといっても……コレ、束ねているだけ。電源コードも含めれば実質4本でしょう!?
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iPad Proは、ライトニングケーブル1本に脱着式コネクタ。比較してみると一目瞭然なスマートさ。
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ワコムの配線は モニター裏に首を突っ込んでケーブル差し込んだり、絡まったり、描画にも邪魔だったり……。さらには、13インチ液タブを持ち出そうと思ったら、コード専用ケースが必要ですヨ。こんなオオゴトになる配線の取り回しを、iPad ProとAstropadは、ライトニングケーブル1本で実現してしまうのです。もはや離れ業。

話を戻しまして、Astropadによる無線接続は、画像のパス抜き程度でしたら、無線でも十分かと思います。

無線接続でぜんぜん認識されないときは、QRコードを使って認識させる機能もありますが、まぁ、MacにQRコード表示さしてiPad Proのカメラで撮影するのであれば、ライトニングケーブル繋げた方が早いかもね。ケーブル持っていない時などに使うのがQR認識かな。

Astropadで画面をデュアル化するには?

Astropadは、基本的にミラーリングシステムなので、画面をデュアル化して使うにはひと工夫必要です。ミラーリングシステムって……なんか響きがかっこいい(中二病)

ミラーリングとは、接続したMacの画面を、そのまんま、iPad Proに映し出すだけということ。

だからMacで画面を操作すると、iPad Proの画面も連動して動きます。

たとえばこんなシーンではミラーリングが重宝します──打ち合わせやミーティングで、MacBook Pro(ノートPC)にiPad Proを接続して、Macは自分が操作、iPad Proは相手に見せると、対面でも画面を見せつつ打ち合わせが可能! ……まぁこのためには、MacとiPad Proを両方持ち歩かねばならないけどね。重いっす。

で、デュアル化する方法ですが、話は簡単で、Macをデュアルディスプレイにしておけばいいのです。

ぼくはMacBook Proがメイン機で外付けモニターを使っているので、デュアルディスプレイ環境が整っているんですわ。上記動画の通り。

あとは、iPad Proを接続するだけでデュアルディスプレイになります。

ちなみに普段はこんな感じで、iPad Proをアームでつるして、空中に浮いているかのように使用しています!

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この設置方法だと、アーム下にあるキーボードも操作できるのでそこそこいいのですが、キーボード見えないとたまに指が迷子になるのが難点の1つ。あとは描画時、アームが微妙に揺れるんですよね。だから若干描画しづらい。できないレベルではないけれど。

大枚はたいて購入したアームなのですが、使用感は60点くらいかな(ToT) 買ったので使っているけどオススメはしないレベル。もっといい配置があれば教えてください。

描画遅延はどのくらい?〜Photoshopでパス抜きをするまで

MacとiPad Proのデュアルディスプレイ接続できたところで、いよいよ描画です。

気になる描画遅延と、実際の操作方法については、動画撮影したのでご覧ください。Photoshopで簡単なパス抜き(写真背景切り抜き)をしてみました。

めっちゃ簡単にパス抜きができました。マウスより断然いいよ。

パス抜き程度であれば、Astropadでサッと無線接続し、ちゃちゃっとパス抜いて元のデザイン作業にもどる──なんて取り回しも可能ですね。ものすっごい軽快きわまりないパス抜きです。

ああ……パス抜きたい……面倒だから極力避けてたパス抜き作業が今めっちゃしたい……

クリスタ on iPad Proでラフ画を描いてみた。

そんなこんなで。

こんな長文を、ここまで長らくお付き合い頂きありがとうございました!

最後はいよいよ、Apple Pencilでクリスタにラフ画を描いてみた動画です。拙い画力で恐縮至極ではありますが、イラストメイキングを見せたいのではなく、「iPad ProとApple Pencilでココまで描画できるよ」ということを見て頂ければ幸いです(^^;

とにもかくにも、AstropadでiPad Proを液タブ化すれば、もう、某メーカーの液タブはいらないということ確実であると思います。

iPad Proは、もちろん液タブのみの用途ではなく、動画も見られるし電子雑誌も読めるしメールもブラウジングもできるし、どう考えても、ただの入力端末である液タブより重宝しますし、それでいて同価格帯なのですから、iPad Proを買わない手はないですね♪

追記です

2016年12月追記:Astropadのタッチ操作精度は?

ご質問頂きましたので、Astropadのタッチ操作精度について、もうちょっと詳しくお話しましょう。

Macの画面をiPadで表示させれば指での操作も可能ですが……けっこう遅延します(^^;

お絵かき時の拡大縮小程度ならいいのですが、リンクをタップしたり、二本指でスクロールしたりの操作は手間取ること多いです。

さらにスクロール時の表示遅延もけっこう目立つので、タッチ操作については実用に耐えないかなと思います。

線を1本1本引くお絵かきくらいなら表示遅延はさほど気にならないのですが、スクロールは、かなり広範囲で表示が動きますからね。意外とマシンパワー使うんですねスクロール(^^;

詳しくは動画にて!

2017年2月追記:Astropadのタッチ操作反応がよくなっていた!

Astropadのタッチ操作反応がよくなっておりましたので再追記しておきます。

二本指でのスクロール操作に改善が見られました。かなり改善しているように感じますので、お絵かきしてみるのが楽しみ(^^)

ただし描画遅延は改善していないようです。画面をスクロールすると、文字が一瞬モザイクがかってから表示されます。レンダリングなどにまだ限界があるのでしょう。

二本指での拡大縮小は相変わらず反応しにくいですね。

詳しくは下記動画でご確認くださいませ。

カテゴリー:iPadの使い方

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