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2015.11.21

タブレットとノートパソコンの違いは何か?

「タブレットとノートパソコンってどこが違うの?」

ITに疎い友人にこんな質問を受けたのですが、最初はその質問の意味が分かりませんでした。

「見た目からしてぜんぜん違うじゃん」と答えるのが精一杯で。

でも話をよくよく聞くうちに、つまり彼はタブレットの用途がいまいちよく分かってないご様子。

そこで今回は、似て非なるタブレットとノートパソコンの、使い方における違いをお話したいと思います。

タブレットとノートパソコンはこんなにも違う!

タブレットとノートパソコンは、明らかに違います。

端的に言うならば、つまりはこういうコトです。

  • タブレット……ゴロ寝して使う
  • ノートパソコン……机の上で使う

いや、ギャグではありません。本気です。

タブレットは、ゴロ寝して使うコンピュータなのですよ!

デスクトップパソコンなんて言葉がありましたが、いうならばタブレットは『ベッドインパソコン』なのですよ!

コンピュータは、巨大なマシンルームを占拠したいたかつての姿から、タンスサイズとなり、机の下のタワー型になり、ついには机の上にまで上り詰め、そしていよいよ、机の上から羽ばたいてあなたの手のひらへと侵略、もとい進出したのです!

あ、侵略面積どんどん小さくなってるや。でも影響力は計り知れませんね。

もうちょっと専門家っぽくいうならば──

  • タブレット……インプット端末
  • ノートパソコン……アウトプット端末

──ということでしょう。

ここでいうアウトプット・インプットというのは人間を基準にした場合ですね。

タブレットは、もっぱらインプットに使います。たとえば、映画やアニメを見たり。ホームページや電子書籍を読んだり。メールは、タブレットでとりあえず目を通し、返信はパソコンで打つ、という人も多いと思います。

ノートパソコンはその真逆、アウトプット装置。書類や原稿を書くことに始まり、絵を描いたり、デザインしたり、プログラミングしたりなどなど。ぼくはよく、MacBook Proで書いた原稿をクラウド同期さして、iPadやiPhoneで推敲しています。

タブレットは、ちょっとした誤字脱字の修正にはいいですが、がっつり長文書くにはまだまだ不向き。Apple Pencilの登場で、本格的にアウトプットに耐えうるのか興味津々ですが。

そうして、映画やアニメを見ているとき、あるいは読書しているとき、机にかじりついて見たり読んだりしている人は希ですよね? ソファに座ったり、布団にゴロ寝したりで見たり読んだりしたいはずです。

ホームページまでも、ゴロ寝して読めるようになりました。最初は、感動で涙が出そうなったものです。(どんだけ怠け者?)

つまり、『ゴロ寝して使えるコンピュータ』だからこそ、マウスやキーボードではなくタッチパネルなのです。布団の上じゃマウス使えないしね。

設計思想の違いもあるよ?

というわけであとは蛇足ですが、いちおう、設計思想的な話も致しましょう。

タブレットとノートパソコンの、設計的な違いは、ざっくりいえば『ファイル管理の違い』です。

  • タブレット……ファイルはアプリで管理
  • ノートパソコン……ファイルはフォルダで管理

たとえばブログ記事を書くとしましょう。新しい記事を書くときは、タブレットもノートパソコンも、Wordやpagesや、はたまたEvernoteなどのテキストエディタを開くと思います。

ですが、書きかけの記事を編集するとき。このときの操作が違ってきます。

タブレットは、どんなときでもアプリを開き、続きのテキストファイルを探すでしょう。

ですがノートパソコンは、フォルダを開く。アプリからも開けますが、フォルダから開く人のほうが圧倒的に多いはずです。

つまりファイルを、アプリから開くか、フォルダから開くか。

この違いが、タブレットとノートパソコンの大きな違いだとぼくは思っています。

現にiPadには、Macのfinderはありません。つまりフォルダが存在していないのです。アプリをまとめることはできても、ファイルをまとめることはできません。

『アプリで管理』と『フォルダで管理』。あなたはどっち?

さて、『アプリで管理』と『フォルダで管理』は、どちらが優れているのでしょうか?

一長一短ありますが、Appleが“仕掛け”た『アプリで管理』のほうがおおよそ優秀であるとぼくは考えています。

ノートパソコンの『フォルダで管理』は、確かに汎用性は高い。ユーザーが自由にファイルを整理整頓できます。その分、ファイルが迷子になってしまい、けっきょく検索で探したり、探し出せなかったりするケースが出てきます。つまり、整理整頓が上手な人でないとうまく使いこなせない。

ぼくも会社勤めしてたころは、そんな上司・同僚・後輩をたくさん見てきました。つまり、部屋の整理整頓が苦手な人はおしなべて不向きです(^^;

タブレットの『アプリで管理』は、アプリによっていろいろと制約があります。フォルダのように、ファイルを入れ子にして格納できなかったり、操作性がアプリによってまちまちだったり。

でも、よっぽど膨大なファイルでも作らない限りは、たいした問題ではありません。ヒトの記憶は「どのフォルダにしまったか?」よりも、「どのアプリで書いたか?」のほうが覚えています。

だから、たとえばブログ記事の続きを書こうとするとき、とりあえずWordを開く、という操作のほうが自然なのです。

それに、新規書類ではWordを開くのに、書きかけ書類はフォルダを開くってのも、操作に統一感がありません。これは、初心者には取っつきにくい。

思い出してください。パソコン初心者だったころ、自分の書いた書類がどこに消えてしまったのか……驚いたことはありませんか?

初心者にやさしいということは優秀である証拠。ということでぼくは、『アプリで管理』のほうがおおよそ優れていると思う次第です。

そして時代はすでに、『アプリで管理』でも『フォルダで管理』でもなく、『クラウドで管理』になりつつあります。

クラウドとは、セキュリティのかかったネットの個人スペースのことで、そこにいろんなファイルをアップしておけるんです。

クラウドにファイルを上げておくと、パソコンで編集したファイルを、喫茶店にやってきてタブレットで再編集できたりするわけです。会社で作った書類を、自宅でも開けたり。あ、そこまでして仕事したくないか(^^;

EvernoteやApple製アプリなどはすでにそうなっていますね。DropBoxやGoogleドライブなど使えば、クラウド対応していないアプリもたいていやれます。

クラウド上のフォルダを、アプリが開いているわけです。あくまでも旧来のフォルダ管理をしたい人は、クラウドフォルダを直に操作することもできます。

こうして、タブレットとノートパソコンの設計思想は徐々に統合されていくわけです。

AppleとGoogle VS Microsoftの違い

『アプリで管理』を提唱したAppleと、それを真似たGoogleは、パソコン側も『アプリで管理』にしてもらおうとしている気がします。

Appleなんか、ゆくゆくはMacのOS Xを廃止して、iOS統合を目論んでいたりして?

なぜか?

『アプリで管理』のほうが、プラットホームビジネスをやる上で何かと都合がいいですからね。

クラウド使用料はチャリンチャリンと入ってくるし、アプリが売れてもチャリンチャリンですし。

パソコン側ではそう簡単に課金できませんが(野良アプリがたくさん手に入るから)、それでも、操作性を統一させることで、モバイルのようにパソコンでも、AppStoreでアプリを買う人も増えるでしょうし、思いも寄らない金脈が掘り起こせるかもしれません。

これに対してモバイル市場に出遅れたMicrosoftは、どうも、プラットホームビジネスをあきらめた節があります。あきらめたと言うよりは、もっと大きい枠組みでプラットホームを再定義したのかもしれません。

そもそもMicrosoft社は、Windowsというプラットホームで世界征服済みですから、新興市場である『検索』や『モバイルOS』にわざわざ打って出なくてもよかったのです。

Windowsさえ使ってくれれば、そのプラットホームの上で、いろんなことができますからね。

はたしてITの覇者は、Appleか、Googleか、Microsoftか。

ちなみにAmazonは、ITというより小売業に分類してますぼくの中では。Facebookはまだまだといった感じ。プラットホームの上で踊るプレーヤーかな。

これからの推移に目が離せませんね。

でもまぁ今のところ、Google最強かなー(^^;

カテゴリー:iPadの選び方

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